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ユーレカの日々[16]永久に保存されるもの

仕事のメインマシンであるiMacをMountain Lionにバージョンアップした途端、写真をアーカイブしているiPhotoが起動しなくなった。ライブラリに異常が発生したらしい。

タイムマシン機能を使ってデータバックアップしてあるし、ライブラリを読み込めなくてもその中のjpegデータそのものはライブラリから取り出せるので、写真そのものが消失するという最悪な事態にはならないことはわかっているものの、分類などが失われるのはイタイ。

あれこれやってるうちになんとか復旧することが出来たが、かなりひやっとさせられる出来事だった。

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ユーレカの日々[15] ヒトOSはバージョンアップできるのか

iPhone5がリリースされ、iOSも6にバージョンアップされた。以前のiPhoneやiPadでも、OSを新しくすれば機能が増えたり、新しいサービスを受けることができる。逆にGoogle Mapのように、今まで使えていた機能が使えなくなることもある。パソコン使いからすればこれは当たり前の感覚だが、従来のケータイ電話では有り得なかったことだ。OSという考え方も随分と一般化してきた。

はじめてOSという言葉を聞いたのは、今から30年近く前、MS-DOSがリリースされた時だ。

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ユーレカの日々[14]  ちひさきものはみなうつくし

先日、東京都現代美術館で開催中の「特撮博物館」に行ってきた。エヴァンゲリオンの庵野秀明監督と、平成ガメラの樋口真嗣監督による企画展だ。


http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/


最近は特撮と言うと、仮面ライダーなど等身大のコスチュームヒーローものを指すらしいが、この展覧会のタイトルである「特撮」とは、ウルトラマンやサンダーバードなどの「ミニチュア撮影」のことだ。展示されている数多くの見事なミニチュアを食い入るように観察したり、連れの女性にあーだこーだとウンチクを語っているのはみな男性。男性はみんな、ミニチュア好きなのだ。

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ユーレカの日々[10] ぼくらの超能力

iPhoneやiPadを使っていると、ふと、魔法のようだ、と思うことがある。一枚の板がカメラになり、本になり、通信機になり、メモになる。遠くにいる知人の動向を知り、明日の天気を予報する。CMじゃないが、まるで魔法か、SFの世界のようだ。

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ユーレカの日々[09] 人の視点、神の視点

世界ふれあい街歩きという番組がある。
NHKで放映されている紀行番組だが、この番組が好きで、見たり録画したりしている。地味な番組なのであまり知られていないかと思っていたら、学生などに聞くと案外、「あ、あれ好きです」という言葉が返ってくる。ぼくが見だしたのはここ3年ほどだが、2006年からやっていて、年末年始にまとめて再放送したり、DVD-BOXが何巻も発売されているところを見ると、なかなかの人気番組らしい。

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ユーレカの日々[08] マンガが生き残る唯一の方法

iBooks Authorが発表された。Apple最新の電子Bookオーサリング環境だ。残念ながらうちのMacのOSは「古いFlashなどを起動させる必要があるかもしれない」ため、未だ古いOSのまま。これではiBooks Authorをインストールできない。悔しいので、いろいろ記事を読んでいると、まだいくつか問題があるようだ。

一番残念なのは、文字組が横書きのみで、縦書きができないという点。どうやら右綴じの本も作れない。
縦書きの組み版はEPUB 3として標準化されているので、いずれiBooks Authorも対応するだろうが、そういえば同じAppleのワープロ「Pages」はもうVer4にもなるのに、未だ縦書きに対応していない。それを考えると、iBooks Authorの縦書き対応はかなり望み薄なのかもしれない。

そういえば20年ほど前も、IllustratorやPageMakerで縦書きができるようになるまで、随分待たされた。21世紀になっても、やはり縦書きはマイノリティなのだ。

現在、縦書きを日常的に使っているのは日本くらいだ。もともと日本と同じ漢字縦書き文化だった韓国も中国も、看板などを除いて現在はあらゆる文章、文字が横書きに移行している。

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ユーレカの日々[07] 不自由さの中から生まれる進化

ユーレカの日々「不自由さの中から生まれる進化」まつむらまきお

メビウスというフランスのマンガ家がいる。日本の大友克洋や寺田克也に影響を与えた作家であり、エイリアンやTRONといった80年代SF映画のコンセプトデザインを手がけ、今日のSFファンタジーのビジュアルの基礎を築いた人である。

フランスのマンガは大人向きで、大判フルカラー。キャラクターの感情表現に重きを置く日本のマンガと違い、絵と物語をゆっくりと楽しむスタイル。僕が大学で教えているのはイラストレーションを学ぶ学生だが、日本のマンガスタイル以外のものにも興味を持ってもらうために、毎年、メビウスはじめ、いくつかのフランスマンガを紹介している。

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