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マッドマックス 怒りのデス・ロード

気がついたらBLOGを1年以上更新してなかった… twitterには向かない、多少まとまったBLOG向きに書きたいことということで、映画などのレビューをはじめます。

マッドマックスの旧作は見たことが無くて、知識として知っている程度だったが、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの前に上映された予告編を見て、そのクレイジーさに興味を持ったものの、基本的に暴力描写はしんどいので、スルーするつもりだったのだが、あまりの評判に見に行くことに。

ひとことで言えば、類まれなほど、美しい映画。キャラクター、プロット、シナリオ、映像、アクション。あらゆるエレメントが純粋でシンプルで、とてつもなく力強い。それが見事な構成で織りなされる、美しい世界。

フェリオサの左手が、ウォーボーイの腫瘍が、イモータンンの皮膚が、その背後、個性、歴史を物語る。これらの描写はけして、言葉で明言されることはない。シナリオとして、語ることと、垣間見せることの使い分けがこれほど絶妙な映画は、そうは無いだろう。

そして、一見ハッピーエンドに見える結末が語る絶望感。なぜマックスはコロニーを去るのか。コロニーの未来は多大なる障害が待ち受けている。フェリオサにはそれがまだ見えていない。だからマックスは去るのだ。希望はなくても、やるんだよ。やるしかないからやるんだよ。この結末があってこそ、マッドマックスがアポカリプスドラマのマスターピースたる由縁だろう。

そしてカルト映画たる由縁は、日常のあらゆる場面で、比喩として引用できること。仕事が忙しいとき、行き詰まったとき、ストレスを感じるとき。そういった時に思い起こされる物語は、人に勇気を与えてくれるのだ。

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